30代夫婦、建物価値ほぼ0円の古い家を買う。

古い中古物件リノベーション
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内覧を終えて以降、kyu家ではどちらの家にするかという話題で持ち切りでした。
どちらも一長一短。何かと何かがトレードオフと感じるくらいに両極端な選択を迫られていたような気がします。

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迫る期限


「どちらにするか」という点で話していますが、“第3、第4の候補が出てくるのを待つ”という選択ももちろんアリです、普通なら。
空き家が増えていく時代です。理想の立地、広さ、価格の中古物件が現れるのを待つことが一番なのかもしれません。

ではなぜその選択肢がなかったのかというと、妻が退職を控えていたからです。
この時点で2019年の12月。
2020年の2月には、妻は10年勤めた会社を退職し新しい世界へと転じていくことが決まっていました。

事前審査の結果がわかったの記事でも記していましたが、僕が職場を変えたばかりということもあり、ローンの条件は連名であることでした。
つまり妻が退職してしまってからではおそらくあと2年はローンが組めないであろうということ。なので悠長に希望の中古物件が見つかるのを待っている余裕はありませんでした。

…こうして改めて文章にしながら思い返してみると、なんというタイミングで家を買う選択をしているのでしょう。笑
我ながらクレイジーな夫婦だと思います。


ただ、家を資産として考え始めていた僕たち夫婦にとって、2年という時間のロス(消えていくだけの家賃の支払い)が与える精神的なダメージはきっと大きすぎることでしょうし、内覧した2つの物件にそこそこ(いやだいぶ)惹かれていたこともあり、勢いも大事!と決断をしたのでした。
 

どちらの家を選んだか

選択肢のおさらい


選択肢は以下の2つ。

【物件A】
町場を少し離れた閑静な住宅街にあった、庭も家も広々とした立派な家。
家は強そうだけど大幅なリフォームが必要そう。

【物件B】
非常に利便性の高い場所にあった、古い小さな家。耐震補強等のリフォームは必須だけど風呂トイレはリフォーム済。

結論


前置きが長くなってしまいましたが、まずは結論から。
この記事のタイトルにもなってるのでおわかりかと思いますが(笑)、僕たち夫婦は【物件B】を購入することに決めました。

以下、備忘録として理由も記しておきたいと思います。
 
 

ちなみに購入したのはサムネイルにもなっているこちらの物件。
こちらを撮影したタイミングでは解体したあとでしたが、庭の一部(左奥)のコンクリートの基礎が見える位置に8畳スペースくらいの鉄骨の小屋が建っていました。

古い中古物件

圧倒的な利便性 ≒ 将来的な土地の価値


まず大きな理由はこちらの点での比較です。

内覧をした際の記事にも記していましたが、物件Bの立地は非常に良い状況でした。

商圏エリアには近く、コンビニ・ホームセンター・ドラッグストア・スーパー・飲食店 etc..ほとんど近辺で用事を済ますことができき、唯一の公共交通機関であるバスも(田舎にしては)そこそこの本数が走っている。
それでいて四六時中車が行き交うような喧騒はなく、ほどほどに静かな住宅街で公園も近くにあり(しかも大小2つも!)、子育てもしやすそうなエリアであること。

「今」はもちろんのこと、将来年老いたときのことまでを考えると、病院や役所など、町場から近い方が良いに越したことはないし、車を使わずに生活を送れることは魅力的です。

また、自分たちが住むことの利便性はもちろんですが、利便性が高いということは土地の価値が高く、変わりにくいということでもあります。
つまりはもしも手放す(あるいは運用をする)ようなことがあったときにも、ある程度の価値(≒価格)の計算ができるということ。


この点が大きなポイントとなりました。


物件Aは建物も土地も立派で広く魅力的でしが、車がないと生活が成り立たなそうな点がネックでしたし、リセールバリュー(と売却までのスピード)も期待値が高くなさそうだなぁと。
 
 

固定資産税


家(土地)を手にしたら必ずかかるやつですね。
固定資産税の金額は、基準となる評価額(自治体によって異なります)から算出されているのですが、該当のこちらの家は築45年オーバーの古い物件ということで、減価償却されて建物価値はほぼ0円。
さらには公道への接道部分が車一台分程度のスペースと非常に少ないため土地の評価額が高くない!
ということで、想像していたよりもはるかに固定資産税がかからず「これは“買い”だ」と。
 

価格


建物価値がほぼ0円ということで、表示されている価格はほぼ土地代のみ。
場所から考えたら破格です。
土地を買ったら上モノもついてくる…という感覚とでも言いましょうか。笑

そうすると同じ予算内でもリフォームに回せる金額が増えるのはとても好ましいことでした。
(なお、さらに値切り交渉に成功しました。)

さらにはリフォーム予算をがっつり持っていかれる想定でいた「水回り」のうち、お風呂とトイレがリフォーム済だったという点。
これらに予算を割かなくて良いというのは非常に喜ばしいことでした。
 

設計士さんの表情(笑)


そして最後に。
実はこちらの物件を内覧した際には不動産担当のスタッフさんだけではなく、購入するとなったら担当してくれる設計士さんも同席してくれていました。
こちらの設計士さんは、以前見学したモデルハウス(リノベのモデルハウスを見に行ってみた)の設計を担当した設計士さん。年代も好みも自分たち夫婦と近い感覚を持っていて、安心して任せることができそうな方です。(今思うと指名をしたわけでもないのにこの設計士さんに担当してもらえたことは運が良かったのかなと思います。)

そんな設計士さんが同席していたのですが、物件を見ながら「ほほー、これは色々とできそうですね〜」と楽しそうに目を輝かせていたのも決め手のひとつでした。
きっと楽しみながら設計をしてくれそうだな、と思うと同時に、物件に対する可能性を感じることができたというのも大きかったように思います。
 
 

こうして僕たち家族は、リノベの世界へと足を踏み入れました。
それは、妄想が膨らむ毎日のはじまりでした。
 
 


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