先の記事にて、設計士さんからプランをいただき、それをもとにさらに検討をしていく旨を書きましたが、いただいたプランの検討をすると同時にリノベもはじまりました。
大工さんを始めとした職人さんたちのスケジュールなど、工期の問題もありましたし、如何せん古い家なので、壁を剥がしてみないとわからないという点もあるみたいなんですよね。
例えば、ここの壁は抜いてしまっても大丈夫なのかどうかといったデザインに関わるものや、実際にどのような補強をしていくかといった機能に関わるものなど。
そういったことも含めて、基本的なプランはありつつも解体をすすめながら現場をみつつプランを固めていきましょう、というスタイルにて我が家のリフォーム工事が進んでいくこととなりました。
解体をして見えてくるもの
「今週から作業にはいっていきますねー」と設計士さんから連絡をもらって2〜3日後、どんな具合か写真でも撮りに行ってみようかなと現場へと向かってみると、大工さんの仕事の早いこと早いこと。
壁と床と天井がスカッと取り払われて、なんともワクワクとする風景になっていました。
なにやら解体前(解体中?)に行った家の土台や傾きに関する調査も問題なく、そのまま進行することができたことが、スムーズに工程を進めることができた要因なんだとか。
この時点で築46年。
東日本大震災も乗り越えたこの古い家に致命的な歪みや傾きが無かったというのはとても喜ばしく、これからへの安心感も芽生えますね。
可能なら抜きたいと伝えていた壁や長押も、問題なしとの判断のもと既に取り払われて、圧迫感を感じていた上部が広くなっていました。
以下はキッチンがあったところ。
特に狭さを感じていたキッチンも、長押とそこに付随していた壁(呼称が分からず)、それから天井も剥がされていることによって広く感じます。
広く見えるようになったとは言え、限られたスペースの台所。
ここに対面式キッチンを設置したいなどと無茶振りにもほどがありますね。笑
こちらは長押を抜いたことによって露わになった溝。
こういうところ、古い建物らしくて大好物です。
年配の大工さんからは、「はぇ〜これ、埋めないで残すのかい!?お店とかでは見かけるけど、家でもそういうのが良い人もいるんだない」と驚かれました。
(そういうポイントが多くて、後に大工さんも驚かなくなっていました。耐性を獲得された模様。)
今は見かけない柄のガラスのついた大きなアルミサッシも、ひとまず残すことに。
替えてしまうことはきっといつでもできるので、まずは古きを楽しもうと考えています。
天井を抜いて露わになったこちらの部分。
2Fの床の下地です。
この板が並んだ雰囲気がとても好きで、なんとか見えるように残せないかと設計士さんに無茶振りをしました。
(素敵なアンサーをくださいました。それはまた後日書こうと思います。)
ちなみにこの解体、熟練の大工さんがお一人で行ってくださっていました。
というか基本的にこの家の大工工事はお一人で担当してくださりました。。。いや一人って。…すごい。
そんな百戦錬磨の大工さんが、「いやぁこれは古いなりにしっかり作られてるわぁ〜。しっかりした仕事だない。」なんて言ってくれたのがとても印象的で、ここに耐震工事(厳密に言うと減災対策)を加えるとなると一層安心して住めそうだなと感じることができたので、解体中の現場で大工さんとお話をできたのはとても良かったです。
(以降、ちょくちょく大工さんと世間話をしに顔を出すようになりました。)
…それにしても、内壁を抜いた状態が上記の写真たちなのですが、断熱材が一切入ってないですし、なによりすぐに外壁の裏地が見えているのですが、なんともまぁペラッペラですね。笑
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