【狭小住宅の台所事情】狭いキッチンでも対面にしたい。

狭小住宅のⅡ型キッチンリノベーション
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気がつけば12月も半ば。
ずいぶんすっかりと更新が滞ってしまっていました。
何かとせかせかとしながら過ごしていた…なんていう言い訳をする気は毛頭なくて、気を抜くとすぐに止まってしまうだけなのですが、
アクセス解析をしてみるとこんな他愛もないブログにも関わらずに、中古住宅のリノベーションの事例を求めてたどり着いてくださる方がチラホラと見受けられるので、
やはりコンスタントに更新をしていかないとなぁとふんどしを締め直す心持ちでこうして文字を打ち込んでいます。

改めましてお読みいただきありがとうございます。

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狭いキッチンでも対面にしたい


さて早速ですが、
我が家のキッチンスペースはお世辞にも広いとは言えません。笑
もともとは4.5畳くらいの、ザ・昭和の台所。
(こちらはビフォー写真。)

古い家のキッチンのBefore


過去にリフォームされてたようで、キッチンとダイニングがひとつの空間になっているため
こうして写真で見ると、広角レンズで撮影していたということもあって広々とした空間にも見えるのですが、
実際にはキッチンは四畳半程度で、その四畳半に冷蔵庫をはじめとするキッチン家電や棚やらなんやら、物が入るとなるとまぁ狭い。
そして暗い!
(ちなみに上記写真でフローリング化されているエリアは全部で9畳程度です。)


 
そんな狭いキッチンスペースにも関わらず、僕ら夫婦の希望は対面キッチン
我ながら無茶な要望を盛り込んだものです。

写真に見える勝手口は使わないので潰して壁にしてしまうのですが、そうなると壁付けにすれば少しでも広く感じる空間にすること自体は可能なのです。
でもそれを選ばなかったのには我儘だけではない理由もちゃんとありまして。
一応、その理由にも触れておきたいと思います。

理由①:娘の様子を見ながら家事を

我が家には、この物件購入当時1.5歳だった娘がおります。(現在3歳、すくすく成長中!)
そんな危なっかしい盛りの娘の成長とともにこのキッチンで過ごしていくとなると、
まぁ少しでも娘の行動範囲に目が届く方が良いな、と。

そして妻が台所に立つにしろ自分が立つにしろ、せっかく同じ空間で過ごすのにダイニング側にずっと背を向けっぱなしでいなければならないのはちょっと寂しい気もするというのもあります。
兎にも角にも、せっかく狭小住宅なので、家族の様子を感じながら過ごせる安心感ってあるよなぁという具合です。
(息づかいを感じながら過ごせるというのは狭い家の大きなメリットではないでしょうか。)

理由②:とは言え娘のキッチンへの侵入はブロックしたい

家族の気配を近くに感じる(だけでなく実際に目で確かめられる)ことは大切にしたい一方で、小さな娘がキッチンへ乱入してくるのは避けたいところ。
「抱っこ抱っこ〜」とまとわりつかれたら台所作業が進まないことはもとより、
キッチンには火や包丁、熱湯に調理器具にと、けっこうたくさんの危険が潜んでいるので容易にキッチンへ侵入させたくないというのが夫婦の共通認識です。

そこで、対面式のキッチンにすることで、明確に「壁」を設けることができるので、柵を設置する等で物理的に侵入を阻止できるとともに
「ここから先は入っちゃだめなところ」という認知的な観点からも学ばせることができると考えました。

もちろん壁付けのキッチンでもそういった教育はできますが、線引きされてた方が娘に伝えやすいな、と。

実際、3歳になった娘は「キッチンは危ないから勝手に入らない」と認識できているようです。※柵も設置してます。
もちろん駄々をこねて抱っこをせがんで来るときもありますし、そういったときは可能な限り対応してあげてます。(主に妻が。感謝)
 

そんな我儘を叶えてくれるⅡ型キッチン


さてさてだいぶ前置きが長くなりましたがここからが今回のメイン。

僕たち夫婦には前述のような要望があったわけですが、それらを踏まえて設計士さんが提案してくれたのがⅡ型キッチンなるものでした。

Ⅱ型キッチンとは「セパレートキッチン」とも呼ばれる、シンクとコンロとが分離したタイプのものです。
詳しくは検索するとたくさんの記事と画像が出てくるので割愛しますが、
キッチンの半分を壁付けに、もう半分を対面式にすることでキッチン全体の横幅を抑えることができるというメリットのあるタイプのキッチンです。

四畳半程度のスペースを用いてしまうので、本来なら広々としたLDK等に設置するとおしゃれで開放的なキッチンになるのかなと思いますが、
設置スペースを使う分、収納が増えるという恩恵も受けられるので狭小住宅にも決して使えないわけではないようです。

なにより我が家にとっては狭い家でも対面にできるというメリットの方が勝りました。
 
 

記録写真で見るキッチンの経過


御託を並べていても仕方がないので、ここからはビフォーからアフターへの経過を記録写真で並べていこうと思います。
(と言っても現場に張り付いていた訳ではないので、結構工程が飛び飛びな点はご了承ください。)

狭小住宅キッチンビフォー
こちらはシンク・コンロを外し、壁を抜いて断熱と耐震補強をしてもらったタイミング。

狭小住宅Ⅱ型キッチン
シンクまわりとリビングダイニングを仕切る壁が設置されたところ

狭い家でもセパレートキッチン
別角度から。写真左側がキッチンスペースで右側がリビングダイニング

大谷石の対面キッチン
シンク壁は大谷石に。レンジフードも装着。システムキッチンも入っていたような

コの字キッチン
ちなみにリビングダイニング。左側がキッチン。LDで過ごす家族にまでギリギリ目が届きます。

狭小住宅キッチン事情
シンク付近の天井。2Fの床を露わにして少しでも天井を高く見せる。奥のコンロ付近はタイル仕上げに。

狭小住宅のⅡ型キッチン
壁も床も仕上がった状態。床の塗装以外ほぼ完成です。

二の字キッチン
シンクと作業スペースがダイニング側を向いています。

二の字キッチンの半分
こちらはコンロと作業スペース。何も置いてないと広々としますね。

小さい家のキッチン
こんな具合にセパレート。造作ではなく既製のシステムキッチンです。

リノベLDK
LDKで約15畳くらい。このあと床も塗装しました。

Ⅱ型キッチンの使い勝手は良好でした。


さて、狭い家でも叶えたい要望をクリアするために導入したセパレート型のⅡ型キッチンでしたが、
住み始めて約1年半となる現在、とても満足しています。

シンクとコンロとが対面にあるので、クルクルと体を回転させなければならない訳ですが、
これが導線としては結構使い勝手が良く、横移動が少なくすむことや、作業スペースをしっかりと確保できる点はとても気に入っています。
冷蔵庫→シンク→作業スペース→コンロの流れができているので使い勝手は上々です。

狭い台所でも収納を確保できたりや食洗機をビルトインできた点も嬉しいポイントでした。

やっぱり気になる点も…


一方で気になる点も少々ありまして、大きなことを挙げるとシンクとコンロの間の床が結構汚れることでしょうか。
シンク横でカットした野菜類をフライパンへ投入する際や、コンロに置いた鍋の湯切りをするときなど、
何かしらが溢れたりするので、気づくと床が汚れてます。

あとは、広いスペースだとⅡ型のデザインって映えるのでしょうが、狭いスペースに入れ込んだので、余計にコンパクトなルックスです。
前述の写真だとモノがないのでスッキリとして見えますが、生活感であふれてくるとどうしてもせせこましい感じにはなりますね。

…と、記事を書いていて気になる点はそのくらいだったなぁと改めて感じました。
我が家においてはデメリットよりもメリットが遥かに勝っています。
このあたりはまた何か気になる点が出てきたときには追記したいと思います。

ということで、今回は狭い我が家のキッチンリフォームの記録でした。
生活感で溢れた現在の様子なんかも、またいつか記事にしてみようかな。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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