ラワンベニヤで天井を。

リノベーション
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以前、“キッチンとダイニングの天井の一部を「構造むき出し」にしてアクセントのある見た目にした”という記事を書きました。(該当記事は以下です)


それだけでもまぁかなり癖のある天井のデザインになった訳ですが、“ちょっと変わったモノが好き”な我々夫婦は、そこだけでは飽き足らずリビングとなる部分の天井も面白くできないかと画策していました。



そんな折に見漁っていたPinterestで見つけたとある建築家さんのご自宅の天井がドツボで、例の如く設計士さんに相談です。
この頃にはもう設計士さんも僕たち夫婦の無茶振りにも慣れてきてくれていた(設計士さん自身も楽しんでくれていた…と思いたい。笑)ようで、割と即答で「やりましょう」とリアクションしてくださったと記憶しています。

で、それがタイトルにもあるラワンベニヤを用いた天井です。

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ラワンベニヤを敷き詰めた天井


文章でつらつらと記していてもイメージが伝わらないと思いますので、
実際の写真を早速。

こちらは塗装前の様子。
正方形にカットしたベニヤで敷き詰めていただきました。
正直なところを言うと、完全なイメージ通り…ではなく、施工完了の連絡を受けて見に行ってみたら「なぜ?」と思う箇所もあったというのが本音です。
 

 
具体的には、木目の向き。
設計士さんの指示なのか、大工さんの判断なのかは不明ですが、なぜか木目が一方向ではなく互い違いに貼り付けられていて、どことなく市松模様の格子柄っぽく見えてしまう点はちょっと想定と異なりました。
「あれ?」とは思いつつも「そういうものなのかな?まぁ塗装したら目立たなくなるし…」と自分を納得させたのはここだけの話。
(※完成に至るまでに一難(後述)あったため、許容できる箇所に必要以上にツッコミを入れるのを諦めたというのもあります。)
 
  
 
“ちょっとこだわりたいし妥協はしたくない!”と思う箇所があったら、やっぱり細部まで綿密に打ち合わせをした方が良いのかもなぁ、と感じた点でもありました。
 

そして塗装後の様子がこちら↓

「塗装ですべての印象が変わる!失敗したくない!」なんて思っていた矢先、運良くタイミングも合ったので塗装に立ち会わせていただけることになりました。

その場で端材に実際に塗りながら「もう少し濃く」とか「黄色みよりも赤みが欲しい」とかアレコレとオーダーをさせていただいた次第でございます。


ちなみにコンセプトは「屋外に放置されて日焼けや雨染みで色が茶色くなったベニヤ」。
もとがベニヤということもありましたし、古い家らしさや天然素材らしさを求めていたこともあり、色ムラは気にせずに塗ってくださいとお願いをしました。(その部分に関しては気楽に塗れて大助かりとのことでした。笑)

と、そんな具合に塗装屋さんと設計士さんに多大なるご配慮(ご迷惑?)をお掛けしてイメージに近い塗り上がりにしていただくことができました。

同時に、この工程では色のイメージを伝える難しさというのも痛感しました。
ちょっと冷静に考えてみると分かることではありますが、同じ「赤」でも見る人によってイメージする「赤」って違うんですよね。
黄色みがかった赤もあれば、ワインレッドのようなくすんだ赤もあるので「ここは赤でお願いします!」と伝えたとしても差異が生まれてしまったりもします。

あとは同じ塗料だとしても、塗る素材によって仕上がりの色が変わってきます。
(木材の種類によっても、同じ塗料でも仕上がりが全く別なものになったりも!)

有り難いことに、塗装屋さんがその場で端材に着色をしてくださったのでイメージの共有をしやすかったわけですが、改めて“イメージの共有”というのは難しいなと、自身の仕事においても活きる気づきを得ることができました。

ベニヤ貼り付けの際のちょっとしたトラブル


さりげなく前述していましたが、実はベニヤ貼りをしていただいた際にちょっとしたトラブルがありました。
ひと言で表現をすると

「大工さんが気を利かせて施してくださった加工が希望と違う方向に進んでいってしまっていた」

に尽きる話なのですが、
用意していたベニヤに色味の違いがあったらしく、そのベニヤを互い違いに、まさしく市松模様のように配置してくださっていたんですね。



こんな具合に↓

チェス盤のような、あるいはゴールフラッグのような見事な市松模様です。
「色違いのベニヤがあったから、こんな具合にしてみましたよぉ〜♪」なんて上機嫌の大工の棟梁を横に、設計士さん共々驚きを隠せずにいたことを記憶しています。笑
これはこれで味にはなりそうな一方、想定していたイメージとは異なったので、心苦しいながらも色の統一を依頼しました。
 
結果として、この状態の上にさらにベニヤを貼り付けていただくこととなったので、我が家のリビングの天井はベニヤ二枚重ねの仕様となっています。(効果としてはだからなんだって話ですね。笑)

ちなみにダイニングの天井部分は…


天井つながりでもう一箇所。
構造むき出しにした箇所意外の天井には、木製の“飾り”をつけてはどうかと提案いただき、面白そうだったので採用しました。




色々な「木の色」があることで、「すべてを新しくした新築みたいな家」にはならずに、
なかなか癖のあるデザインになった点は気に入っているポイント。
 
 
飽きたらあた手を加えれば良いしなぁなんて思いながら過ごしている今日このごろです。

(…新築だったら画鋲で穴をあけることにも抵抗があっただろうなぁ。)

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