無垢床の塗装は慎重に。

無垢床の塗装リノベーション
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低予算ながら可能な範囲(家の約半分)でリノベーションをした我が家。
築45年オーバーという古い昭和の家ということもあり、耐震や断熱といった現代では当たり前についている機能が備わっていないので、家族が安心に暮らすためにもそこにはしっかりと予算を割きました。


それらの点以外は、機能性もさることながら見た目の満足感を大切に設計してもらったのですが、その見た目の満足感を大きく左右するのが床だと考えていました。
そのような背景もあり、床の色味では設計士さんや塗装屋さんにだいぶご面倒をかけたように思います。
今回の記事ではそんな塗装のビフォーアフターをご紹介したいと思います。

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無垢床を塗装する

まず塗装前の様子がこちら

無垢材の朝鮮張り
無垢材の床の朝鮮張り
床材の朝鮮張り

きれいな白木の無垢フローリング。
木材はアカマツで、張り方は朝鮮張りという張り方です。
朝鮮張りについてはこちらの記事で。

このまま(クリアのオイル仕上げ)でも明るくてナチュラルな印象になるので十分すぎるほど素敵なのですが、「古い家っぽさ」を残したい(出したい)という希望があったので着色していただくことにしました。(少しでも明るい雰囲気にしたいというコンセプトとは矛盾したことを言っているのはご愛嬌。)

素材そのままの色も捨てがたいところではあったので、色濃く塗装するか否かについては迷ったところでもありました。

色のイメージを伝える難しさ

塗装をするにあたって一番の難所は、希望の色味を伝えることでした。
というのも、例えば「赤」と一言で言っても、人によって思い描く赤が異なるためです。
鮮やかな赤をイメージする人もいれば、朱色をイメージする人もいるというように。

さらに難しいと感じたのは、プロの職人さんへと伝える時。
 
見本の画像を見せたのですが、我々素人には赤っぽいと見える色が「この黄色い感じですか?」と聞き返される始末。
どうやら木材塗装の場合、同じ木を同じ色の塗料で着色しても(木材の性質上)、プロ目線で表現すると青みがかった部分があったり黄色みがかった部分があったりで「どの色にすれば良いですか?」となるようです。
 

「障子の木枠と近い色にしてくだい」と表現しても「厳密にいうと上部と下部で色が異なりますね~どこに揃えましょう」といった具合に。

実際の床材と同じものに着色してサンプルを作る

そういった差異を少なくするためも、事前に用意されてる塗料のカラーチップを用いたりするわけですが、
前述の通り同じ塗料を使ってもでも木材によって仕上がりの色が結構ことなってくるんですよね。
 
そこで確実なのが、実際に着色する木材と同じものに色を塗ってみせてもらうこと。
幸いにも床材の余りがいくつかあったので、カラーチップをもとにチョイスした塗料で着色していただくことができました。
(色の仕上がりに不安を覚えていた様子を察してか、設計士さんがそのような手法を提案をしてくださいました。)

床塗装のサンプル


このような具合に数種。
そこからさらに調色してもらったりしながら、理想の色を追い求める。
塗装職人さんが「どうせなら理想の色を求めましょう、火が付きました」と言ってくださりありがたい限りでした。
 
 
やはり実物に対してサンプルを作成していただくよりイメージがわきますし、博打的な仕上がりになりにくいので安心してお願いすることができますね。

床塗りの仕上がり


追い求めたのは、赤みがかった茶色

ナチュラルな白さではなく、こげ茶のようにダークすぎない絶妙なラインを目指して、塗装職人さんの技術と粘りによって理想に近い色にすることができました。
床だけにフォーカスして撮影した記録がなかったので少々分かりにくいところですが塗装後の様子は以下のような具合です。

押入れリノベ
和室のリノベ
無垢床の塗装

結構細かくお願いをしてしまっていて申し訳ない気持ちももちろん大きかったのですが、
床は毎日目にする部分なので、住んでみた今はやはり妥協しなくて良かった点だったなぁと感じてます。設計士さんと職人さんに感謝。

無垢床のメンテナンスについて

傷のつきやすい無垢の床材ですが、前評判の通りたくさんの小キズがついてます。
私たち家族はそれらを経年変化の味として楽しむことができていますが、
そういった部分が気になる方はやはり無垢は向かないかもしれません。

尚、細かな日々のメンテナンスは一般的な掃除(掃除機と乾拭き、場合によっては固く絞った雑巾で水拭き)程度で特にしていませんがそれでも特に問題はありません。
でもそろそろ住み始めて2年経つので、着色時と同様に浸透系塗料で上塗りをするなりオイルメンテナンスをしたりした方が良いようですね。

今後、そういったメンテナンスについても調べて実行&備忘録として記事にまとめてみようと思ってます。

無垢床の塗装

尚、こちらは塗装後約2年たった現在の様子。
着色した色はは少し薄くなり落ち着くと同時に小キズや凹みも多数。
とても良い塩梅に味わい深く育っていると私たち家族は感じています。
時間帯によって(光のあたり具合によって)色味が異なって見えるという発見もあり、とても良いですね。

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